スイカの実ー早すぎた別れ

兄の入院がきっかけで、兄のバラや野菜がうちへやって来た。


私の薔薇たちと一緒に、しばらく世話をすることになった。


全部で鉢13個になった。


梅雨のおかげで薔薇には水やりしない日もけっこうあって、割と楽だった。


その間、採れた野菜は食べていいよと言われてたので、食べたよ。


大きいトマト一つ、ナスは4本、ミニトマトはたくさん。


苺は食べるのがちょっと怖かった。


傷のない見た目のいいものだけしっかり食べた。


中には高級苺と言われても納得するくらい美味しい苺もあった。


酸味の奥に甘みがあって、口に含んだ瞬間、蜜のようなコクと香ばしさを感じた。


兄が退院し、植物を引き取りに来た。


私はそのとき、はじめて小さなスイカを目にした。


それまでスイカの黄色い花を見ながら、実ができるのはいつ頃かなぁと、楽しみにしていたんだ。


病み上がりの兄が一度に全ての鉢を自分の家に運べないのはわかっていた。


きっと、薔薇から持ってくんだろなと考えていた。


しかし! スイカの実を見た兄は、これ持っていくと一言。


え!😨


薔薇じゃなくて……スイカかぁ。


そうだよね、実を見たんだものね、ネット張って誘導したり、やることあるものね。


仕方ないさ。


でも、もっと見ていたかった。


あんなに楽しみに待ってたスイカの実。


「かわいいんだぞぉ」って、兄に聞かされてたのに。


やっと見れたのに!😖


産後間も無く我が子と引き離される牛の悲しみの、一億分の一くらいの悲しみだったんじゃないかな。


数日経った今も、恋しい。


↓蚕の繭くらいのサイズ!🍉

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