EDITOR'S DETOUR
DETOUR 01 · FROM A SONG

なんとなく

下線を押してみて。

をひとつ置いて 理由なんかなくていい が振り返って 「あなたが忘れただけ」 は眩しすぎて 暗いところが好きだと言う 誰かが「誰?」と尋ねたら どこかで 意味なんてあとからついてくる 名前なんてなくてもいい ひとつ拾って またひとつ なんとなく こっちへ なんとなく なんとなく どこへ行くかも知らないまま なんとなく なんとなく それでもなんかいい 目的なんてなくたって 遊んでたら何かになる ひめの庭を夜の二時 が通り過ぎる 「」って呼んでみた それは名前か 名前じゃない が一音だけ「 にゃと鳴いて 消していく という字を置いたなら 里と外のあいだになった のことを考えてたら が棺桶から起きた なんて笑ってたら 三匹のが泳ぎ出す の水面に溶けながら 何が本当かわからない なんとなく なんとなく 決めないから見つかるもの なんとなく なんとなく 「これ私じゃん」って笑った 昨日まで来なかった猫 二ヶ月ぶりの午前二時 カメラの中を横切って 何もなかったように 帰ってくる どうして来たの? なんとなく どうして今? なんとなく どこへ行くの? 知らない それでも足跡だけ残して 黒い影は夜へ消える なんとなく なんとなく 理由のないものを拾って なんとなく なんとなく 世界を少し面白くする も も も も も 私も 最初から 決めなくていい なんとなく それでいい
エディターの寄り道へ